アコースティックギターの音が悪くなっている場合や、チューニングが合わせにくく場合は、弦が錆びていることが原因かもしれません。弦を換える方法を知っておき、自分でスムーズに交換できるようになりましょう。
アコースティックギターの弦を変えるタイミング
ギターの弦が錆びてしまう大きな原因は手の汗や脂などです。アコースティックギターを弾く頻度は人によって違うため、弦を交換するタイミングも変わります。
サビの量が増えてしまうと弦の振動率が変わり、音の鳴り方も変化してしまうので気をつけましょう。
ギターのチューニングやオクターブチューニングも合わなくなってしまいます。ある程度経験があると交換が必要なタイミングが分かってきますが、始めたばかりのころは見た目で判断しましょう。
明かりの下にギターを持っていって弦が変色していないか、サビが出ていないかを確認しましょう。弦全体の光沢がなくなっていて、サビが原因で綺麗に光っている箇所が少なくなっている場合はそろそろ交換が必要な時期です。
弦の構造と種類を知っておく
ギターの弦を交換する前に基本構造を把握しておいて、スムーズに交換ができるようになりましょう。まずアコースティックギター用のスティール弦は1から2弦がプレーン弦、3から6弦がワウンド弦に分かれています。
何も加工されていないがプレーン弦で、弦を芯線に巻いているタイプがワウンド弦です。弦のパッケージを確認するとフォスファーブロンズやブロンズなどの表記を確認することができますが、これは材質をあらわしています。
胴が80%でスズが20%のブロンズは落ち着いた音が出るためストロークに向いており、燐が混ざったフォスファーブロンズはフィンガーピッキングに向いているのが特徴です。この他、いろいろな種類があるので交換前に知ってきましょう。
弦交換でチェックしておくべきこと
初めて弦の交換を行う場合、どのペグがどの弦に対応しているのか忘れてしまうことがあります。そのため、張り替える前の状態の弦を覚えておきましょう。
弦をはずした後は、ブリッジピンで新しい弦をブリッジに差込みます。差し込んだ後は弦に遊びができていないか、少しひっぱって確認しておくと安心です。次に弦をペグに通して巻いていくことになります。
ストリングワインダーという専用のアクセサリーを準備しておくと、ペグをすぐに回せるようになるので便利です。
弦を巻きつけた後は、ポストを確認しておくことも忘れないようにしましょう。特に細い弦は弦同士が重なってしまうことがあるので注意が必要です。交換してからすぐの弦はチューニングが狂いやすいので、何度か調整を行いましょう。